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Japan Actors Union

2020年3月12日FIA国際俳優連合とFIM国際音楽家連盟が「新型コロナウイルス感染症の緊急対応が、元来生活基盤の弱い日本の芸能実演家を破壊しかねない影響があることに関する声明」を発信しました。

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2020年3月12日FIA国際俳優連合とFIM国際音楽家連盟が「新型コロナウイルス感染症の緊急対応が、元来生活基盤の弱い日本の芸能実演家を破壊しかねない影響があることに関する声明」を発信しました。

2020年3月12日FIA国際俳優連合とFIM国際音楽家連盟が「新型コロナウイルス感染症の緊急対応が、元来生活基盤の弱い日本の芸能実演家を破壊しかねない影響があることに関する声明」を発信しました。

「新型コロナウイルス感染症の緊急対応が、元来生活基盤の弱い日本の芸能実演家を破壊しかねない影響があることに関する声明」
FIA国際俳優連合とFIM国際音楽家連合は、俳優部門と演奏レコード業界の何十万人ものプロフェッショナルな芸能実演家を代表する仲間と共に、日本政府の新型1コロナ感染症対策の措置が、日本の多くの公演が中止になっている芸能実演家の収入減少の保護なしに行われていることを、非常に懸念しています。

日本の芸能実演家は、選択の自由のない個人事業主です。専門性のある技術を備えるために、自ら莫大な自己資金を投じているにも関わらず、しがらみのある、無期限の雇用契約をさせるために、法的に労働者性を不当に否定され、社会的な権利の保護が狭められている。日本の芸能実演家は、議論もされないままに、個社(個別取引を行う為に存在する会社)のように扱われています。

新型コロナウィルス感染症の安全対策を講じるのはもちろん不可欠です。 多くの命がかかっており、経済的利益が人間の安全より優先するべきではありません。 そのために、コンサートや演劇公演での不特定多数の集団行動は慎重に対処し、リスクは回避するべきです。

このことに疑いの余地はありませんが、実演家はいま既に仕事と収入をなくし、収支が合わない状況に陥り、基盤が崩れている。

日本政府が発表した救済措置は、現時点でいずれもフリーランスの実演家には適用しないと伝えられています。「小学校等の臨時休業に対応する保護者支援」は、(皮肉なことに)中小企業にしか正当に適用されません。

FIAとFIMは、日本俳優連合と日本音楽家ユニオンが、この前例のない未曾有の危機に面して、適切な措置を求めて声を上げたことを、全面的に支持します。

芸術的な仕事によって、その能力にふさわしい、公正な収入を得た芸能実演家は、あらゆる方法の緊急対策によって、保護されるに値します。

敬具  

ドミニク・ルカー
FIA国際俳優連合事務総長

ベノア・マシュエル
FIM国際音楽家連盟事務総長

 

新型コロナウイルス感染症の緊急対応が、 元来生活基盤の弱い日本の芸能実演家を破壊しかねない影響があることに関する声明(PDF)